人とちがうこと~その2
こころの相談室 カウンセラー金矢英彦
前回、童謡詩人 金子みすゞの詩について、風の時代の教育との関わりでお話を始めました。
前回の続きとして、さらに深い解釈についてお話しします。
私が『私と小鳥と鈴と』について語ろうとした時、最後の一行〝みんなちがって みんないい〟に、風の時代のあり方を見たわけですが、全編を通して見た時に、不思議な感じを受けたのです。
構成として
*私は お空は飛べない
*飛べる小鳥は 地面は走れない
*私は きれいな音は出ない
*鳴る鈴は たくさん唄は知らない
というように、
できないこと、知らないことを言っています。
これはできるよ、という言い方ではありません。
生き物など、それぞれできることがあるという言い方ではなく、
そっちはできても、これはできないという言い方なんですね。
あれ?と気づきました。
〝みんなちがって みんないい〟のは、
できないことがあっていいことの方が強調されているのかな?と。
私は追求したくなりました。
それぞれできることがあるからいい。
これは教育的な気がします。
学校でもいろいろな場面で生かせる感じがします。
では、
できないことがあることの強調の意図は、なんなのだろう?と考えました。
題材としては、小鳥も鈴も出てきますが、やはり、〝人のあり方や生き方〟が大切だから詩に表現していると思うんです。
だから、もしかして、人は〝できない〟ことこそ意味がある。
そういう気がしてきました。
調べました。*
そうしたら、この〝できない〟ことを並べていることについて、
*私たちは、生まれた時にはほとんど何もできず、何も知らなかったにもかかわらず、
できることが増え、知っていることが増えると、
できない人や知っていない人を差別しがちになる。
つまり、
できないこと、知らないことが先にあって、その後、できること、知ることに出会える。
そして、
誰でも、その時間と受け取れる心の広さをもっていて、他人と比べることのできない素晴らしい存在なのだ。*
なるほど。
比べるものではない。
それぞれが素晴らしいのですね!
だからこそ、
できないこと、知らないことがあることも丸ごと受けとめる、認めることが大切なのですね!!
親が我が子を受けとめることもその通り。
どんな環境であれ、生まれてきた子どもの全部を受け入れ、
「あなたは大丈夫♥」と愛し続け、安心を与え続けること。
他と比べることより、
「あなたはそのままで素晴らしい♥」と伝え続けること。
♥言葉でなくても良いのです。
温かさ、癒しの心は波動となって伝わります。
それが大事なのですね。
守られている、受け入れられていると、子どもが感じれば、
愛着関係は成り立つでしょう。
子どもの全部を受けとめようとする
お母さん、お父さんご自身も、
素晴らしいのです♥
♡今回、一つの詩について、いろいろな感じ方ができました。
あらためて、詩は、読み返すうちに気づきをくれるもの、味わうものですね。
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