自分らしく生きる〜4 怒りで自分がわかる 前編
こころの相談室 カウンセラー金矢英彦
前回の最後に、
「怒りは、
相手に向けてのものではなく、
今の自分に向けたもの」
とお伝えしました。
この頃、怒りが沸いてきたこと
ありますか?
誰へのどんな怒りでしたか?
なぜ、怒ったのか、怒らずにはいられなかったのか、振り返ってみた方はいますでしょうか?
怒った経験を振り返ると「自分」が分かります。
以下の場面で考えてみましょう。
……………
職場で、普段から気に入らない人、いわゆる「そりが合わない人」との話になりました。
相手を普段から「気に入らない」と思っているのは、
・口は達者だけれど、仕事をかわすし、やることをやらない。
・それでいて、偉そうにしている。
・着ているものは高そうなブランド物、、、へ〜って感じ。
・自分から泥にまみれるのは敬遠するタイプ。
・周りは忙しい中、さっさと帰る。
・本気でとことんやろうとしたことがあるのか?と見える。
そんな相手と言い合いになった。
①相手の話を聞いてるうちに怒りが沸いてきた。感情的になった。
②言い合いになったが、踏ん張って言い返し、相手をズバッと否定して話を終わりにした。
③よし!自分で終わりにできた!
その後
④頭が熱い、落ち着かない。全然スッキリしない。
⑤何か言い残したのか、なんて言えばよかったのか。相手はどう思ったのか、今どう思ってるのか、、、
どうしたら良かったのか?モヤモヤする!イライラする!
仕事が手につかない〜
…………
こんな感じになったとしましょう。
例えばの話ですが、いかがでしょうか?
似た人がいる!と、誰かの顔が浮かんだ方、いらっしゃるかもしれませんね。
怒りは、他の誰かとの関係で沸いてくることが多いです。
その時のこと、というより、前々からの感情からでも沸いてくることがあります。
自分と比べて生まれる感情でもあります。上下関係もそうです。
ずっと持っていた相手への感情が、何かあったときの怒りの元となっていることが多いです。
しかも、怒りをぶつけた後、後悔することもしばしばあります。
なぜ、怒るのか?
根本は「自分守りたい」想いです。
前回お話した、
自分が脅かされると感じたときに沸く感情です。
上の場面について、相手との関係性も併せて、振り返ってみましょう。
…………………
1普段からの印象
良いところが一つもないです。
「相手は敵」という感じですね。
2怒りを発動したとき
1と関係ありです。
普段の印象から、自分に向かってくること自体気に入らない。だからどの言葉からではなく、最初から怒りのスイッチが入っていたようです。
3言い合い中の感情
1、2と関係ありです。
対決モードです。相手は口達者、ひるまないように、負けないように踏ん張り「がんばった」のです。
4終わり方
1、2、3と関係ありです。
せめて優位になりたい、下に見られたくない、やり込めたい思い全開で、自分の言葉で終わらせました。
5後悔
踏ん張ったのに後味が悪い。無理して言い合い闘ったことでエネルギーを使い、ストレスが溜まります。しかも、引きずるパターンに陥りました。
口達者じゃない自分が、相手よりがんばっている自分が、
脅かされる不安を感じ取ったと言えます。
また、自分のコンプレックスを刺激された(と思い込んだ)から、
自分が揺らいでしまう不安に陥ったとも言えます。
そして、普段から、何だアイツはと下に見ている相手から「下に見られたくない」という、
怖れや卑屈さも出たと言えます。
さらに、その後も、
後悔しておどおどしてしまう自分に、情けないと怒りを覚えるのです。
前回でもお伝えしましたが、
怒りは生き物共通です。
悪いことではありません。
自分を守るために沸く感情ですから。
でも、何とかしたいとは思いますよね。
次回、
怒りで自分がわかる〜後編です。
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