小坂明子の♪あなた
いわゆるその時代の普通と常識から言ったら、そぐわないものだったかもしれません。
理解されなかっだけとも言えます。
音楽の専門家は、
♪あなたは、メロディーはもちろん、曲の構成も
歌詞の普遍性も欠点がないと言っています。
そんな曲を、彼女は16歳で発表できた。才能ですね。
前回ご紹介した歌詞
大人になっている自分が、
「居なくなった彼はどこに行ったのだろう」という、失恋の歌ではないのですね。
小坂明子本人は、
「彼は、まだ出会っていない、まだ見ぬあなたです」と答えていました。
将来出会うはずの人。そして、結婚願望と新居へのあこがれなんてすね。
思春期の女性が思い描いた様子は、確かに彼以外は具体的に歌詞に表現されています。
彼については、まだ思い描けないけれど、こんな家にまだ見ぬ彼と一緒に住みたい。
このような素直な思い、率直な表現なのですね。
「まだ16歳の高校生が、こんな大人の歌を!」などという批判は当たらないですよね。
むしろ、この曲の素晴らしさ、才能を見出した人こそ、先見の明があったと言えますね。
時代は昭和の後半、男社会真っ只中。何かにつけて「こうあるべき」がまかり通っていたはずですね。
あらゆる年齢層にあったと記憶しています。
高校生ともなれば「スポーツもできないといかん」という風潮、しかも、「スポーツは楽しむものではなく、根性」の圧。。。
小坂明子の例の通り、「まだ高校生なのに、あんな曲、書けるわけ無いだろ」となるわけですから、
年齢に対するこういうのが普通、
こういうのは常識外れ、
大人びてる、
果ては、
おかしい、
そこまで言われた風潮でした。
これは、ある意味、
才能を潰すことにもなります。
それでも、
凝り固まった大人、男社会に対抗しよう、
自分達の主張を強く出そう、
それらを音楽で表現しよう、
そういう若者達が登場してきたのでしょう。
理解してもらおうなんて思ってない!
自分達はこうなんだと表現したいんだ!
♥その流れが始まったのですね。
どうも、その頃の社会を動かしている大人達の中には、本来の意味である批判(ものごとの善し悪しを考えて評価・判断する)に留まらず、
善し悪しより
出る杭は打つ傾向があったと思うんです。
出る杭、、
何から出ると打たれるのでしょうか?
それは、社会の世間の常識と、自分のプライドだったのでしょう。
つづく