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『この人に聞く』まいぷれリーフレット特集

Kitchen ando【奥州市水沢】×料理長 安藤節夫さん

裏路地の洋食屋 キッチンアンドウ 人気店の料理長にお話しを伺いました。


地元で育まれた食材にこだわり、カジュアルな洋食から本格的なコース料理までを楽しんで頂ける「キッチンアンドウ」。お料理とワイン、会話と空気感・・・。お皿の向こうに広がる豊かなストーリーを大切にする裏路地の洋食屋さんだ。今回は厨房を支えてきた料理長 安藤節夫さんのオムライス作りを取材してきた。

 


 

使いやすさ重視の厨房

北向きの陽光がわずかに入り込んだ店舗奥にある細長いキッチン。年季は入っているが丁寧に磨かれた調理器具や、雑然とモノが置かれているようで効率の良さがうなずける動線。数々のレストランや洋食屋で敏腕を振るってきたシェフの安藤節夫さん(65)がこの厨房を切り盛りしている。

 

おススメメニューは「全部」

メニューはオムライスやハンバーグなどのカジュアルなメニューから、夜にはお酒に合う一品料理がずらり。息子でありオーナーの崇彦さんは「よく『お薦めは』と聞かれるけれど、その人が食べたいと思ったものがお薦め。うちの料理は全部美味しいから」とお父さんの料理に胸を張る。

 

 

一番人気のオムライス

キッチンアンドウの一番人気は「オムライス」。専用フライパンの上で、あらかじめ炒めていた玉ねぎと大き目のエビを混ぜ、ご飯と合わせケチャップなどで味付けしたら皿に盛る。別の専用フライパンで溶いた卵3個を流し入れ、素早くフライパンをゆすりカタチを整えたら、一気にライス上へ。ほんの数十秒の出来事である。ふわふわの卵とデミグラスソースが絡み合い、しっとりとした舌触りとぷりっぷりのエビが食欲をそそる。

 

 

息子のプロデュースは「76点」

過去、全盛期のマルカンデパートの厨房を任せられ「素早く料理を仕上げる手際の良さはここで学んだ」と語る安藤さん。その後、数件の店舗で経験を積み、2012年、息子さんがプロデュースするキッチンアンドウの厨房で極めた腕を振るっている。

「自分は料理しか作れない。だから経営はすべて息子に任せている」裏路地のオムライスをプロデュースした息子さんの手腕を認めながらも「まだまだ」と辛口コメントに「76点」の愛情が見え隠れする。